サポート期間を終了した? raspbian Jessie を使い続けたい場合 ー aptの参照先を変更する方法

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先日、アマゾンでraspberry Pi 3を購入しました。

プリインストールされているOSはDebianベースのRaspbian Jessieです。
2017年8月16日に新しいバージョンのRaspbian Stretchがリリースされたためか、Jessieのaptの参照先が変更されていました。
このままJessieを使用し続けたい場合の対処方法について説明します。

Raspbianのサポート期間

Raspbianは、サポート期間については非公開です。

バージョン

リリース日現行ポイント1つ前のポイント
Wheezy2012-07-152015-05-052015-02-16
Jessie2015-09-242017-07-052017-06-21
Stretch2017-08-162017-09-072017-08-16

aptコマンドが実行できるようにするための手順

エラー表示

普段通りaptコマンドを実行すると以下のように表示されます。

E: The value \'stable' is invalid for APT::Default-Release as such a release is not available in the sources

aptコマンドを実行できるようにするために、以下の2つのファイルを書き換える必要があります。
基本的な考え方は最新のリリースの置き場(一般的な参照先)ではなく、過去のリリースの置き場へとURLを変更します。
2017年11月19日現在、日本のミラーサイトは3つありますが、過去のリリース置き場は1つしか見つけることが出来ませんでした。

(参考)最新リリースの日本のミラーサイト

1.http://ftp.jaist.ac.jp/raspbian/
2.http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/raspbian/raspbian/
3.http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/linux/raspbian/raspbian/

(参考)過去リリースの日本のミラーサイト

1.http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/raspbian-archive/

/etc/apt/sources.listのaptの参照先の変更

本家のaptの参照先を変更しても大丈夫ですし、日本のミラーサイトの参照先を変更することも可能です。
(変更前)

deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
#deb-src http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi

(変更後-海外の本家のサーバーを利用する場合)

deb http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi 
deb-src http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
#deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
#deb-src http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi

(変更後-日本のミラーサーバーを利用する場合)

deb http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/raspbian-archive/ jessie main contrib non-free rpi
#deb http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi
# Uncomment line below then 'apt-get update' to enable 'apt-get source'
#deb-src http://archive.raspbian.org/raspbian/ jessie main contrib non-free rpi

/etc/apt/apt.conf.d/10defaultReleaseの変更

stableからoldstableへ変更します。なお、stableをjessieに変更しても大丈夫です。
(変更前)

APT::Default-release \"stable";

(変更後)

APT::Default-release \"oldstable";

2つのファイルが変更できたら、普段通りaptコマンドが実行できるようになっています。

APT::Default-release \”stable”;が記載されているファイルが違う場合があるので、注意が必要です。
/etc/apt/apt.conf.d/10defaultReleaseにない場合、/etc/apt/apt.confにあったりします。apt関連のファイルを探してみて下さい。

(参考)上記ファイルの変更をせずにとりあえずaptコマンドを実行する方法

なお、上記のようにファイルの書き換えをしたくない場合、以下のようにオプションを付けることでaptコマンドを実行させることも出来ます。

例)$ sudo apt-get -t oldstable upgrade
  $ sudo apt-get install -t oldstable jfbterm

(参考)nanoエディターの操作方法

エディターはnanoがインストールされています。sudoで実行します。

例)$ sudo nano /etc/apt/sources.list
  #表示されるので、上述のとおり変更する
  #exit and saveは、「Ctrl」+「x」キー
  #書き換えるか確認されるので「y」キーを押して更に「enter」で書き換え終了

(参考)raspbianのバージョン確認方法

プリインストール済のraspbianのバージョンは以下のコマンドで確認出来ます。
8が表示された場合は「Jessie」です。9が表示された場合は「Stretch」なので上記のファイルの書き換えの必要はありません。

$ cat /etc/issue
  Raspbian GNU/Linux 8 \n \ l

以上