【この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。】
そんなに利用頻度は高くないが、どうしても縦書きを利用したい場合はあると思う。
そんな時、簡単に利用できる縦書き用のスクリプトがあるととても便利だ。
今回は個人的に最も使いやすいと思う「h2vR」について紹介する。
目次
h2vRとは
h2Vという縦書きスクリプトの改良版だ。
こちらがホームページ。
h2vRのダウンロード
現在もh2vをダウンロードして利用できるが、初めての方は折角なのでh2vRの方を利用しよう。
こちらからダウンロードする。設置方法や、チュートリアルもあるので、しっかり読もう。
設置方法
ダウンロードしたら、zipファイルを解凍して、中にある4つのファイルのうち、以下の2つのファイルを使用する。
h2vR.js
h2vR.css
HTMLファイルへの記載
以下のように<head>と</head>の間に記載する。
<head>
<link rel="stylesheet" href="保存したpath/h2vR.css">
<script src="保存したpath/h2vR.js"></script>
</head>
WordPressの場合の記載
同じように直接header.php等へ記載しても良いが、以下のようにfunctions.phpに記載する。
function custom_add_files() { // custom_add_filesは自分でわかりやすい名前で良いので付ける
// 全ての記事に反映させる場合(子テーマを利用している)
wp_enqueue_script( 'h2vR-script', get_stylesheet_directory_uri() . '/js/h2vR/h2vR.js', "", '20161208', true );
wp_enqueue_style( 'h2vR', get_stylesheet_directory_uri() . '/js/h2vR/h2vR.css', "", '20161208' );
// ページを指定して反映させる場合
if (is_single(array(4787))) {
wp_enqueue_script( 'h2vR-script', get_stylesheet_directory_uri() . '/js/h2vR/h2vR.js', "", '20161208', true );
wp_enqueue_style( 'h2vR', get_stylesheet_directory_uri() . '/js/h2vR/h2vR.css', "", '20161208' );
}
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'custom_add_files');
注意 親テーマのディレクトリを参照する場合は、get_stylesheet_directory_uri()ではなくget_template_directory_uri() を使用とすること。
補足1 なお、保存先は、子テーマの中のjsフォルダの中のh2vRフォルダとしている。
補足2 h2vR.jsは使用している全てのcssファイルなのど後に読み込むようにすることとあるので、最後にtrueを付けて、</body>の直前で読み込むように指定している。
本文中のマークアップ
HTML要素に “h2vr_nn” (nnは数字)というクラスを指定すれば、ページのロード時に、その要素(以下、縦書き領域と呼びます)内を縦書きに変換して表示してくれる。
補足1 nnの部分が1行の文字数になる。
補足2 縦書き領域に指定できるのは、ブロック要素およびインラインブロック要素。
補足3 縦書き領域内のフォントサイズや行間スペース、文字間隔は、それぞれ CSS の font-size、line-height, letter-spacing プロパティを指定することによって設定可能。
デモ
以下の通りdivタグにクラスを指定して、表示させてみる。
<div class="h2vr_12">
この要素内が縦書きに変換されます。<br />
十二文字で自動的に折り返されます。
おはようございます。おなか空いたよね。
</div>
このように表示された。
この要素内が縦書きに変換されます。
十二文字で自動的に折り返されます。
おはようございます。おなか空いたよね。
WordPress用h2vRプラグイン
また、一々設置が面倒だと言う方へは、以下のサイトでh2vRをショートコードだけで簡単に利用できるWordPress専用プラグインが公開されている。
注意 当然全てのページでh2vRが読み込まれることになる。
過去に紹介した縦書き用スクリプト
h2v
h2vRの過去バージョンとしてh2vが公開されている。
h2vは今でも使えるので、以下の記事を参考にして欲しい。
涅槃nehan.js
2016年12月8日現在、涅槃の最新バージョンはnehan5だ。
nehan3、nehan4に続くnehan5だがそれぞれ互換性はないので、注意が必要だ。
nehan
最新のnehan5は以下でダウンロードできる。nehan5.jsの他、nehan.book形式もあるようだ。チュートリアルを良く見て設置して欲しい。
古いバージョンのnehanについて
古いバージョンの涅槃については、以下の記事を参考にして欲しい。
なお、古いバージョンについては、置き場所が変わっているので、以下の記事を参考にして欲しい。
以上
コメント
[…] WordPressや普通のホームページで縦書きが利用できる「h2vR」というプラグインがあります。入力は通常の横書き方式ながら、縦書きの記事を作成することができます。前回取り上げたテキ […]